
OpenCameraアプリの挙動がおかしい
Androidスマホの動画撮影にて、標準カメラアプリだと外部マイクが使用できません。DJIカメラスタビライザ(ジンバル)標準アプリでもダメです。とても困った仕様です。
これを解決するためにOpenCameraというアプリを使用するのが唯一の方法なのですが、なんか癖が強いアプリ。(無料アプリなので文句は言えない)
▪️OpenCameraアプリの懸案事項
設定項目が多岐にわたる
アプリを極める人にとっては色々設定できて有意でしょうが、単に外付けマイクを使いたいだけの場合、どこに何の設定があるのか見つけにくい。
さらにバグの可能性があるのが、一度設定設定した項目が、アプリの再使用時に保持されず飛んでしまうことがあった。(常に設定が飛ぶわけではなく、保持されるのが基本だが・・・)このため撮影の前には、基本設定を一通り見直さないといけない。
最近のOSまたはアプリのアップデートの影響で挙動不審?
動画撮影開始(RECボタンON)後、終了ボタン(REC OFF)が効かない。以前からこの状態だったが、正常終了させないと録画ファイルが保存されなくなってしまった。
原因はタイムコード下の「固定:スワイプで解除」メッセージの処理待ちのようで、撮影終了ボタン(REC OFF)が有効化されてない状況。
この現象は4月に使った際には発生してなかったので、OSまたはアプリのアップデートの影響と思われる。今回事前テストでわかったので助かったが、現場でこの現象に遭遇したら致命的な問題。
▪️OpenCameraアプリ以外の方法で外部マイクを使えるようにしたい
Androidスマホの場合、ハイエンド系の機種によっては外部マイクを直接使用できるものがあるようだが、Xperia10 IVではOpen Cameraアプリを使うしかなさそう。
他の手持ちスマホに切り替えを検討してみると、
- Pixel 7aにはマイクを接続するφ3.5mmの端子がない
- iPhone系は他社アプリなしで外部マイクが使える仕様だが、iPhoneSE3やiPhone 12にはマイクを接続するφ3.5mmの端子がない
- USB-Cやライトニング端子を、アダプターを介してφ3.5mm TRRSアナログ入出力に変換する場合、カメラスタビライザー(ジンバル)のフレームとアダプターが干渉する

コネクタがスタビライザーのフレームに干渉してしまう
やはり、「スマホ本体上部にマイクを接続するφ3.5mmの端子」が必須。。。と思ったら、かなり昔に海外旅行の際に現地SIMを使えるように購入したiPhone4S(SIMロックフリー)が使えそう。
当時の海外ローミングは簡単に「パケ死」するくらい高額であり、1ヶ月くらいの有効期間3,000円程度で通話とネットでの調べ物できる海外旅行者向け現地SIMはとても重宝していました。
このiPhone4Sは、動態保存のためにバッテリーはDIYで交換済み、さらに定期的にメンテしてバッテリー充電レベルを中間レベルに維持しているので、発表から14年経った今でもdocomo回線なら(2026年3月まで3G停波まで)通話可能なスマホとしても利用可能。さすがスティーブさんの遺作iPhone。
▪️iPhone4Sによる動画撮影テストを開始
画質の確認
机上で画質確認する感じ、十分使えそうな画質。確認作業を進めましょう。(2011年10月14日発売のスマホカメラ、今でも使えそうなのが驚き)
音声を含めた総合確認
確認する項目は以下の通り。
- 外部マイク音声の状態は?
- バッテリーや熱問題を含め、30〜60分程度の連続録画が可能か?
- 保存されるファイルの形式と容量は?
- 古いiSO上で、カメラスタビライザー専用アプリ DJI GOが動くか?
Test 1,3 外部マイクの状態、ファイル形式とサイズの確認 OK
外部マイクがON、スマホ本体のマイクはミュートされていることが確認できました。(今回使用したマイクは古い方で元々音量が低いため、編集アプリで補正)
iPhone4Sに保存されるファイル形式は.mp4、ファイル容量は1分あたり58MB程度です。(1MB/秒〜3.6GB/時間。16GBメモリ容量なので2〜3時間ほど録画できそう。)
Test 4 カメラスタビライザー専用アプリ DJI GO NG
アプリ DJI GOの動作条件はiOS10以上、iPhone4SはiOS9.3なので、インストールできませんでした。このアプリが使えると、カメラスタビライザーの手元で録画のON/OFFなどスマホが操作できて便利ですが、撮影上必須ではないので諦めましょう。
iPhone 6S/SE1シリーズまでは外部マイク接続する3.5mmジャックがついているが、iPhone 5以降はコネクタの位置が本体下部に変わっている。このため、iOSバージョンを上げてアプリ DJI GOの動作条件を満たそうとしても、コネクタ位置が合わない。よって、現状のiPhone4Sが唯一の答えか?
Test 2 長時間録画 保留中
8/2に酒匂川の花火大会があります。
- 花火の打ち上げ時間は50分ほどで、長時間録画テストに適している
- 屋外での花火音により、音質確認に適している
- 夜間撮影なので、画質の最終評価に適している
これを持って確認作業完了としましょう。
▪️iPhone6S Plusなら・・・
もしかしてiPhone6(S) Plusならスマホ本体の横幅が広いので、外部マイク接続コネクタとスタビライザーのフレームが干渉しないのでは?なんて閃きました!とは言え、周辺に今どきiPhone6S Plusを使っている人などなく、現物合わせ無しにいきなり買うのは危険すぎる。
ということで、モックアップを作って実験してみましょう!心の中ではもちろんこの歌が流れています。
🎵でっきるっかな、でっきるっかな、ハテハテ フム~ (はてふむ~)
🎵でっきるっかな、でっきるっかな、さてさて ホホ~ (さてホホ~)
🎵ダバダバダバダバダバダバ…
🎵でっきーるっかーなー?(できるかな?)
外観図を原寸大にプリントし、段ボールに貼って、綺麗に切り抜けば、立派なモックアップの完成!
φ3.5mmコネクタの位置は、写真からの計算で中心線より27mm。スタビライザーのフレームとの干渉はなさそう!さらに手持ちのTRRSコネクタは幸いにL型なので、コードもフレームから逃げられそうなので、「OK」判断。
同じようにiPhone6Sのモックアップを作って実験してみました。φ3.5mmコネクタの位置はPlusより5mm内側になり、また左サイドのボタンもフレームにギリギリな状況で、「困難」判断。
バッテリーとカメラレンズ周りに問題のない安い6S Plusが入手できるなら、スタビライザー専用アプリ DJI GOも使えるようになるので最適。法事で東京経由で田舎に帰る予定があるので、帰りにアキバの中古屋さんを覗いてみよう!
2025.08.01 iPhone 6S Plus入手
法事の帰り道、ひさしぶりにアキバに立ち寄りました。迷惑な隣国発の伝染病が発生してからは一度も行ってなかったので、少なくとも5年半ぶり以上。2015年9月発表のビンテージスマホを購入するので、安全第一でいつもお世話になっているじゃんぱらさんを訪問し、事前にネットで目星をつけていた商品を確認させてもらいました。
Apple docomo 【SIMロック解除済み】 iPhone 6s Plus 128GB ゴールド MKUF2J/A
ランクC ¥11,480 税込
状態:画面にホワイトスポット、フレームにキズや小さな打痕。
バッテリー容量:94%(07月時点)
- 前の持ち主さんはKanatec同様に「ケースに入れてフィルムを貼って使用」する方だったようで、ライトニングとイヤフォンジャック周りの擦り傷以外に目立った傷もなし
- 「画面にホワイトスポット」は言われてみれば気づく程度で支障無し
- バッテリーも商品説明通り94%残と表示
- 特に重要なカメラレンズ周りは無傷
メルマガ300円引きクーポンを使い、メンバー向けの保証延長3ヶ月で購入してきました。いつやってもデジ物関係の無駄遣いは気持ちいい!
帰宅後に一旦充電、povo SIM挿入(※1)、初期セットアップ、OS更新、ビデオカメラ用途に不要なアプリを削除などのチューニングを実施し状況確認中。最大の懸案は実運用状態でのバッテリーなので、フル充電状態から「待ち受け1日以上、ビデオ撮影2時間以上できればOK判定」としましょう。(※1:モバイル通信が確立されないと、サーチのための電力消費が増え、正しくバッテリー持続時間が評価できない可能性があるため)
それにしてもストレージ容量128GBは、我が家のiPhone歴で最大。画面サイズも最大。きっちり動くなら、メイン端末にしたいくらい。
明日8/2は酒匂川の花火大会なので、ここで録画可能時間を確認しましょう。
(つづく)