
撮鉄入門 挑戦16回目(動画撮影マイクの改善2)
これまでの撮鉄入門動画撮影編での課題と対策結果をまとめます。
- 外付けマイクをスマホに繋いだが、接続ケーブルとコネクタの選択ミスでスマホに外付けマイクの音声が入力されず、スマホ本体のマイクで録音していた。このため、風切り音対策が全くされずに音質が悪化。
【解決】接続ケーブルの修正、録画アプリの変更により、外付けマイクで録音する設定に改善。 - 外付けマイクの音声レベルが低い。
【解決】外付けマイクを出力ブーストできるものに変更。撮影結果は以下の通り、編集による音声レベルの修正なしでも耐えられる音量に改善。
▪️新たな問題
1)マイクケーブルの重さでジンバルに問題発生か?
TRS-TRRSアダプターケーブルと新しいマイクケーブルが重く硬いせいか、ジンバル動作に問題が発生しているようです。上の動画を見てもらうと、ロール方向の制御がうまく機能していません。
ケーブルは、持った状態で時計回りのロール方向に力がかかる状態で、ジンバルに余計な負荷がかかっている感じ。
これより重大課題なのは、撮影に影響する高頻度でシステム状態を示すLEDが緑点滅しジンバルの電源が落ちてしまう。この問題はこれまで起きてないので、アダプタケーブルの重さと硬さによる負荷が限度を超えると、ジンバルが制御しきれずエラーになっていると推察。
2)ジンバルの関節が微妙に見切れてしまう
ケーブルの重さをキャンセルするためジンバルへのスマホの取り付け位置を数mm調整すると、スマホの関節部分が微妙に見切れてしまいます。これは従来よりスマホカメラをワイド端x0.5倍に設定すると起きていましたが、x1倍なら発生していませんでした。
さらにマイクのもふもふウィンドジャマーが風に吹かれて揺れ、時々見切れてしまいますが、こちらはマイクの取り付け方法の改善で対策できます。
▪️新たな対策検討
1)TRS-TRRSアダプターケーブルを軽くて柔らかいものに交換

要求仕様は、4極側がL型プラグ、3極側がジャック、ケーブルが細くて柔らかいカールタイプ、30cmほど伸ばした状態で過度なテンションがかからない長さ。
Amazonで探してみると、カールコードは両側プラグのみ、片側ジャックのストレートで短いものだと、空中でケーブルを中継する必要があり重くなるので避けたい。
カールコードの方が良さそうだが、重さとかコイル部のテンションは購入しないとわからない。
2)Bluetoothトランスミッターでスマホにワイヤレスで接続(NG決定)

一瞬「最高のアイデア!」なんて思いましたが、BluetoothのTXモードで音声信号を飛ばす際、普通の使い方では入力はLINEまたはイヤフォン駆動レベルであり、マイクの信号ではレベル不足になりそう。無駄な買い物決定!になりそうなので一旦NG。
プリアンプ内蔵のBluetoothトランスミッターなんてあるのか?
3)ジンバルを諦めて三脚(または一脚)にする

スマホホルダーの三脚取り付け部は1/4ネジ、上部はコールドシューでマイク取り取り付け可能なもの希望。スマホは固定なので、ケーブルは今のままでOK。
ジンバルを持って歩き回って撮影することもあまりないので、外付けマイクを使って音質重視で固定撮影するときは三脚にする。幸い、昔使っていたオイルダンパー付きのビデオ用三脚がある。多少の移動撮影する場合は、一脚でも相当手ぶれ防止になる。
ジンバルを使用し移動撮影する際は、外部マイクは諦めスマホマイク部分に風切り音対策のスポンジを貼れば音質はかなり改善。
4)スマホもジンバルも諦めデジカメをビデオカメラにする
家にはビデオ用の三脚があるので、ビデオ撮影できるデジカメがあればいいのですが、我が家にあるデジカメは;
- NIkon D50:アクセサリーシューがありマイクを取り付けできるが、動画撮影機能がない
- Panasonic LUMIX DMC-LX2:動画撮影機能はあるが20年近く前の機種なのでビデオフォーマットや解像度が合わない、アクセサリーシューがない、マイク入力ができない
- Panasonic Lumix DMC-GF3:動画撮影機能はあるがファイルフォーマットが特殊で取り出し困難、アクセサリーシューがない、マイク入力ができない
と全てダメ。Panasonic Lumix DMC-GF3用のレンズを活用するためPanasonic Lumixシリーズで「アクセサリーシューとマイク入力端子付き」のデジカメを探すと、中古でも10万円近いとても立派なものになる。
▪️結論
最もシンプルな方法は「1)TRS-TRRSアダプターケーブル」ですが、ケーブルの重さや硬さは購入しないとわからないのが欠点。
「3)ジンバルを諦めて三脚(または一脚)」にするのが最も確実ですが、自転車移動で荷物が増えるのが欠点。ただし時間待ちの間は”ハンズフリー”でお茶休憩できる利点もある。(電源を入れた状態でのジンバルは地面に置けないので、ずっと手で持っている必要あり)機動力を犠牲にすれば、三脚+外付けマイクが動画品質上ベスト。
「4)新しいデジカメを買う」は予算が全く足らないし、デジカメをそんな多数持っていても仕方ない。
やはり、全ての状況を1セットの機材で対応するのは無理がありそうなので、3)で進めてみる。
いいもの見つけた!

- 足部分は三脚にもグリップにもなるので使い回し可能
- 足とスマホホルダー部分は分離可能で、1/4ネジでホルダ部分だけ標準的な三脚にセット可能
- ホルダ上部はコールドシューになっておりマイク取り付け可能
- 怪しい中華製品ではなく、安心の三脚メーカSLIK製
と仕様上はベストですが、すでに販売終了品のため取り扱っているショップが少ない。唯一在庫があるヤマダウェブコムはかなり値下げした価格だが、送料が500円掛かる。
【結論】期間限定のお誕生日ポイント500Pを頂いたノジマに行って、取り寄せ可能か調べてもらったところ、旧製品「フリーアングル見る撮るR」であればOKとのこと。新製品との差はほとんど差もなく価格も2,000円なので、取り寄せをお願いしてきました。
店内で製品仕様を確認しOK。ノジマオンラインでもこの商品が掲載中で、送料無料のため価格は¥2,233で一見ちょい高い。(実店舗&送料込みのオンライン併用のショップでよくある価格設定)
最大のポイントはノジマオンラインで「発送目安:1ヶ月」とあるので、期間限定のお誕生日500Pが失効しないよう「先払い」してきました。
2,000円程度の商品に色々ご対応いただいたノジマの店員さんに、心より感謝申し上げます。
2025.04.09 納期の連絡あり
ノジマの店員さんより納期の回答がありました。「メーカー欠品中、入荷予定は5月中旬頃」とのこと。ノジマオンラインの「発送目安:1ヶ月」と同じでした。期間限定のお誕生日500Pが失効しないよう「先払い」して大正解。実は別件でケーズデンキに行ったら店頭在庫がありましたが、値段が800円ほど高い。生産終了した商品のはずなので、流通在庫次第でしょう。
2025.04.14 入荷の連絡あり
当初の予定より1ヶ月も早く入荷しました。これでゴールデンウィーク中のおもちゃが一つ増えました。
2025.04.27追記 スリック フリーアングル見る撮るRでの撮影動画
いつもように風祭駅踏切にてテスト撮影してきました。「スリック フリーアングル見る撮るR」にスマホと外付けマイクをつけた状態で、手持ちで撮影しています。
使用機材の手軽さは圧倒的に有利です。ジンバルを使用した撮影と比較するとやはり手ブレが気になりますが、意外と許容可能かも? 撮影開始前に、鈴廣売店で売っているクラフトビール中サイズをグビーっと飲むと手ブレが止まるかもしれませんが、体全体がブレてしまう恐れも。
音声録音は外付けマイクを使用してますが、モフモフのウインドジャマーではなくスポンジのマイクカバーだけのためか、風切り音がかなり入ってます。(当日の風速は、Tenki.jpで南風4m/s程度)
音量の問題は、マイクの設定はローカットフィルタONならびにパッドスイッチ+10dbブースト、これで問題ないレベルまで改善。+10dbブーストを切った方が風切り音を目立たなくできるかも?
スリック フリアングル見る撮るRの使用上の注意点
- スマホが幅の狭いXperiaのせいか、ホルダーのバネが弱く感じます。撮影自体は問題ないですが、スマホ画面を操作したりコネクタの差し込み状態を確認すると、スマホの保持力が低くスマホが外れそう。
- スマホホルダー部分と足の部分のねじ止め、しっかり締めておかないとスマホが揺れます。緩み止めにゴムワッシャーが初めから入っているので、メーカー側も緩み対策をしている模様。
- スマホとの相性のようですが、シャッター用のBluetoothリモコンがXperiaだと使えない。ペアリングは問題なくできますが、押してもシャッターが切れません。iPhone12は問題なく使えます。特に使用しなくても済むのでこれはOK。

こんな感じで基本OKなのですが、贅沢を言うと全体的に構造系の剛性が低いのが不安要素。これをしっかり作ろうとすると、この価格では無理なんでしょうね。
放熱対策でスマホケースをつけずにホルダにセットしているので、スマホを落とさないよう注意しないと。
Amazonで値段が倍くらいになりますが、マンフロットの同種製品だとスマホホルダー部分がしっかりして安心そう。ただしアクセサリーシューがないタイプなので外部マイクが付けられない。
Open Cameraの注意点

Androidスマホで外付けカメラを使用するための撮影アプリ Open Camera、久しぶりに起動したら「音声録音」と「オーディオソース」の設定がOFFに戻っていました。「オーディオレベルを表示する」はONのままだったのでメータが振れないので気づきました。
ただし、録画したビデオには音声は入っていたのが謎です。
未確認ですが、Open Cameraアプリの起動とマイクをスマホに繋ぐ順番があるのかも?マイク接続やアプリ設定し直ししたら「音声録音=ON」と「オーディオソース=外部マイク」にできました。
開発や更新がもうすでに終わった無料アプリなので贅沢は言えません。って言うか、なぜAndroidスマホは標準アプリでの動画撮影時に外部マイクが使えない設定なの?
(おわり)