山王川改修工事 完成百年記念

山王川改修工事 完成百年記念

山王川改修工事 完成百年記念
関東大震災以前の山王川は、曲がりくねり蛇行をしていたことから、大雨の度に氾濫し住民を困窮させていました。
そこで川の蛇行を直線とすべく改修工事を震災後の大正十三年(西暦一九二四年)に起エし、翌同十四年(西暦一九二五年)に完成させ、今年で改修後百年を迎えました。
沿線には、工事の完成を記念して早咲きの大島桜などが植樹され、毎年三月中旬頃には満開となり、地域では山王川さくら通りとして親しまれています。
令和七年七月 山王川改修工事完成百年を祝う 実行委員会
竹橋に設置されたプレート

▪️改修前の山王川の様子

正確な情報が残っている明治以降の地図で、改修前の山王川の様子を見てみましょう。プレートの記述の通り曲がりくねってます。

明治13(1880)年〜明治19(1886)年 迅速測図(https://habs.rad.naro.go.jp/index.html
大正5(1916)年 国土地理院

この頃の小田原は、近代史的に見るとこんな感じ。

  • 1900(M33)年 小田原電気鉄道開通
  • 1902(M35)年 小田原大海嘯(台風による高潮被害)
  • 1919(T8)年 省線熱海線(国府津-小田原間)開通
  • 1923(T12)年 関東大震災
  • 1924(T13)年 山王川改修工事の起工〜翌年完成
  • 1925(T14)年 大雄山線開通

▪️当時の河道を現在の航空写真に重ねてみましょう

上記「大正5(1916)年 国土地理院」の旧山王川の河道を、当時から場所が変わらない①山王橋、②井細田大橋及び③本町交差点の3点を基準にして、現在の航空写真に貼り付けた

東町1丁目の浅野商店(リサイクル業)や報告自動車(タクシー整備工場)の付近は、周りよりも低地になり今でも旧河道だった雰囲気が残ってます。(大雨の洪水の時はかなり危険そう)

詳しくは「小田原の謎(5):山王川は蛇行していた」をご参照ください。

(おわり)

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